准看護師の方々への進学支援
准看護師の方々の進学を支援します
令和元年度進学支援相談
准看護師研修会
病院看護師職能委員会Tでは、准看護師のスキルアップと進学支援のため下記のように研修会を開催しました。
日時 | 令和元年7月6日(土) 10:00〜16:00 |
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場所 | 静岡県看護協会研修室 エスパティオ3階 |
対象者 | 県内で働く准看護師 |
テーマ | 看護行為の根拠を知ろう パートX 認知症ケア パートU |
内容 |
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参加費 | 会員無料 |
准看護師進学修学金支援貸与
静岡県看護協会(静岡県看護協会ホームページ「会員の特典」)、日本看護協会(日本看護協会ホームページ)、静岡県健康福祉部医療健康局地域医療課、それぞれに修学金支援貸与の制度があります。
近隣学校の案内(看護師通信制2年課程学校案内)
詳細は教育・養成機関一覧ページより各学校のホームページをご覧ください。
准看護師から正看護師へのステップアップ
駿河西病院 永嶋利明
私は准看護師として13年勤め、それまでに過去・現在と療養型病床群の病院に勤めてきました。自分の職場へ中途採用で入ってくる看護師の多くは正看護師の方が多く、公立・大学病院で働いて結婚や出産などのライフイベントを期に転職されてくる方が殆どです。
業務で入院患者さんの情報が入ってくると、どのような患者さんが来るのかが職員間で話になりますが、私はとても話の輪に入っていけず、一歩・二歩後ろにいたかと思います。
と、言うのも自分が考えている事の1歩先どころか2歩3歩先の話についていけず、みな頷き、議論している中、自分はその中に入っていけずにただ立ち尽くして聞いているだけでした。
自分なりに参考書を買って読んだり、調べたりしてみましたが、その疾患の事だけに目がいき患者全体像を大きく見ることができず、疾病・患者・家族・過去から将来、病気の影響のことなどの関連づいた考えが出来ず、看護の方向性・考え方が見いだせずに、何とかしたい一方、どう考えてよいのか、なす術もなく漠然と日々の業務にあたっていました。何とかしたい気持ちに、進学も考え受験もしましたが良い結果は得られないことから受験を諦めて、経験を10年積んだら通信制の学校を受けようと決め、その間に通信制看護学校の情報や、その間にできることなどを準備して、2年前に通信制看護学校の弥富看護学校へ進みました。
入学してからの2年間はレポート・実習・検定試験・試験対策とプライベートの時間の殆どを勉強時間に費やし、通信制の看護学校故の辛さも当然ありました。
勉強以外にも仕事・家族の役割をこなすことの大変さもあり、進まないレポートにやきもきしながらの毎日… でも、そこで知り合った仲間も同じような悩みを抱え、苦難に向かって健闘していました。立ちはだかる壁に励まし合い、時に愚痴ることもありましたが、共に頑張りあい、2年の通信制課程を乗り切って、今年の2月に行われた第105回看護師資格試験に合格でき、看護師の資格を取得できたことは、何物にも代えられない喜びでした。
今まで人と競うような勉強や試験しかしてこなかった自分が仲間と一つの目標に向かって試験対策や互いの苦手分野について議論したりと、今までになかった事でした。共に苦難を乗り切った仲間に、お互いに合格してほしい気持ちがあったからだと思います。
資格を取得できた今、蚊帳の外だと感じていた入院予定患者の話に入っていけるようになり、また患者・家族から病状の事を聞かれたとき、分かり易く説明が出来たりと、知識に対する自信がついた事は自分自身に対しての大きな変化でした。
在学中に実感したことは、自分が准看護師でやってきた事の多くは、根拠を考えずに行ってきた援助・看護であったと思われます。教員の先生方の話を聞いた時に、今まで自分が行ってきた看護・技術の根拠について説明を受けたときに、パズルのピースが当てはまるかのような感覚を覚えました。これは自分だけでなく、一緒に勉強した他の仲間も同じような感覚を感じたようで、そのパズルが埋まった時、関連して様々なことが考えられることと、根拠と理由をしっかり知ることが重要であると感じました。
まだまだ自分には不足していることが多くありますが、新たなスタートラインに立った気持ちです。これから先どのような事に自分が挑んでいくのか、通信制で学んだ事・大変さを克服してきたことが自信になるかと思います。